先日恵送いただいた本。「植物生態観察図鑑おどろき編」をちょっとだけ紹介。とにかく、微に入り細を穿つ植物観察記録。とにかく参った。岐登牛山や、そこの大雪山でも見慣れてる(はずの)花たち。ショウジョウバカマやミズバショウ、ナニワズ、ヤドリギなどが、「どうです、あなたの知らない私でしょ」って語りかけてくるような記録。著者は石川県にお住まいらしく、取り上げられている植物は、わたしにはあまり馴染みのないものが多いけど、近縁のお仲間もあって、たとえばウマノスズクサ(オクエゾサイシンはウマノスズクサ科)の記録なんて、ちょっと感動モノ。なんだかすごいね、としか言い様がない。ちょっと真似をして、変な花、たとえばフッキソウなんて、解剖してみようか、どんな具合に受粉するんだろう、なんて思っても、その先に進めそうもない。下の画像に例示したように、ナニワズは雌雄異株だって事は知ってたけど、あの図鑑にもそう書いてあったし、雄花も雌花もあったし、ところが、「はっきりしない雌雄異株とは」って書いてある。なんだなんだ。
出版社のHPは、http://www.zennokyo.co.jp/ です。いまのところ、この本の紹介がトップページにあります。

全国農村教育協会 20140310 初版第1刷発行 (画像クリックで拡大)