使い親しんだ登山靴がついに寿命尽きて、修理不能と宣告された。靴自慢をしたいがために山登りを続けてきたのじゃないか、と錯覚するくらいに、「いい靴」だったんだ。仕方なく、捨てきれずにおいてあった、その前の愛用靴のホコリを払って、手入れをして、慣らし運転をここ数日、続けてきた。靴底のビブラムゴムがすっかり固くなっている。革だって、もろく硬くなっている。縮んでる。
もう一回、のつもりで、テストコースに中鶴根山を選んで、行ってきた。

延々と続く歩きやすい階段。広く草刈りがはいってる。階段を歩いているぶんにはスズメバチの心配はないかな。この下りを爪先に負担をかけずに降りてこられるか、が今回のテーマ。

頂上に立つ展望塔(台まで21m)が見えてきた。

展望塔の中ほどまで登ったら、踊り場で、すごい羽音。けっしてペアダンスをしているのではない。ほどなく音は消えた。キオビホオナガスズメバチが団子にし、アキアカネは団子にされる。

そのすぐそばで、見学しているわけでも、見守っているわけでも、竦んでいるわけでもないと思うが、コエゾゼミがじっとしていた。

大雪山方面。

ペーパンダムを見下ろす。標高差275m。

エゾライチョウ♂ (画像クリックで拡大)

アカハラ? バッタが餌食に。

エゾアジサイ。
で、この登山靴も諦めるしか仕方なさそう。すこし無理する山歩きには、とうてい無理な感じ。さて、どうしたものか。