空模様は芳しくなく、傘を差せそうな松山林道を歩いてきた。
これまで初冬と初春に通ったことがある。夏には、いちどオヤジの気配に押さえ込まれて早々に退散したのだった。で、夏ははじめて。いつも、なんとなく、ヒグマの気配が漂って、圧迫を感じながら歩くことになる。いちどは新しい糞、いちどはあたらしい足跡、いちどは唸り声。きょうも、鈴をつけ、ずっと歌い続けた。脇で、ガサッと音がして、ササが大きく揺れた。数メートル動いて、音は止まった。そんなに大物という感じはしない。何だったか判らぬままにやり過ごした。

松山林道入り口、ここから出口まで4.1kmとの標識あり。

ゲートの向こうは草刈りなし。黄色い花はオオハンゴンソウ。

エゾトリカブトが旬。

道は崖を削って付けられている。難工事だったにちがいない。

林道出口近くにあるカツラの巨木。巨木100選に入ってるらしい。樹齢900年、去年もおととしも。多分来年も。100年単位で推定するのだとすると、1,000年は今世紀中にくるのかな。この巨木も若木の時があったはず。いまの若木もないがしろには出来ない感じ。

ミヤマクワガタも道道を歩いていた。

地形図をのっけてみよう。まんてんから林道を通り抜けて、道道を通ってまんてんまで。