ウグイスの(わたしにとっては)初音を聞いた。笹藪のササが不規則に動いたのだけど、声はだんだん遠ざかり、そのうち聞こえなくなり、とうとう姿を見つけることが出来ずにおわった。へたくそだった、なきかたが。

エゾエンゴサクの花は穴だらけ。キタヨツモンホソヒラタアブなんかも見捨ててはいないようだけど、葯を破る刺激になるのかな。

頂上への分岐あたりにわずかに残る、雪が。

ヒメイチゲはすでにたくさん咲いている。

展望閣の石垣にウヨウヨ、マダラナガカメムシ。

エゾスジグロシロチョウも出ている。キタヨツモンホソヒラタアブは花と間違えてるのか、翅に留まろうとする。すごいのは、エゾスジグロシロチョウは翅を触られても平気の風情でいることだ、ニンゲンの日陰が触れるだけでも飛び上がるのに。

よほど汗くさいのか、ぼろぼろのエルタテハがわたしのズボンにとまって口吻を伸ばした。