きょうも暗いうちに新雪があって、山は明るかった。ときどき暗い雲が広がって、これが難敵、シャッターチャンスを奪ってゆく。
すぐ目の前の木にオオアカゲラが来たときには、きっちり曇ってきたし、キクイタダキが遠くのカラマツに来たときもそうだった。キクイタダキはこれまでいつも常緑のマツで見かけており、落葉のマツで見るのは初めてだったのに。

キャンプ場入り口にあるトイレ、冬季間は閉鎖。久しぶりにこちらから入山。

カラマツにいたキクイタダキ。

オオアカゲラは雪を蹴散す。

高いところをオジロワシが通り過ぎていった、悠然と。
ノルディック世界選手権スペシャルジャンプラージヒル個人戦があった。
追い風が強弱様々に、選手達を、コーチ達を、競技役員達を、観客達を悩ませたようだ。
予選、日本選手では、葛西が予選組トップ、予選免除組を入れても2位、岡部、伊東、栃本も順当に予選通過。本戦はBSで生中継。
伊東はかろうじて2本目に進めたが、あとの3選手は進めず。岡部はうまくいきそうだったが、伸ばせず、着地して、なんだか怪訝な、なんで?と言う表情だった。葛西は、飛んでいる途中、2度も板に強い追い風を感じた、なんてついてないんだろう、と、独白したらしい。上位常連組は、それなりの順位を得ていたが、納得できない結果だったようだ。けっきょく1回目は、KUETTEL(SUI)が133.5mを飛んで1位。SCHMITT(GER)が133mで2位。
2回目は30人中20人ほどが飛んだところで、風に加えて雪が激しくなり、中断ではなく、キャンセルされた。やり直しということだ。いきなりのキャンセルってありかいな。いろいろな理由があるのだろうが、ちょっと不満に思ったことだった。で、結局1本勝負となり、 KUETTEL(SUI)が優勝。 ついにAMMANN(SUI)より上位にいった。だけれども、上位は、順序に「異変」はあるものの、顔ぶれはあまり変わらず、強いヤツはやっぱり強いなあ。2本目、続けていれば、この様子もだいぶ違ったかもしれない。
今日から明日にかけては団体戦、公平かつ平穏な条件に恵まれますように。