ひさしぶりにエゾリスの警戒音がきこえた。すぐそこに1頭。

いつもならこちらに向けて視線を残すのに、きょうはこちらを警戒しながらも、別の方角を気にしているようだった。

足下を気にしながら少し離れて振り返ると、子供を咥えて木を駆け下りるところだった。

よくみると、子供は母親の顔にしがみついている。親は子を咥えつつしっかり抱えている。

元の巣にはまだ赤子が残っているらしい。
わたしのいる場所は巣に近すぎるようで、警戒しながら周りを何回か回っていた。
巣に行きたいのに行けない様子。

申し訳ないので、ちょっと離れた。その一瞬の隙に連れ出してどこかに行っちゃった。引っ越し1回無事完了。