2008年04月28日

エゾエンゴサクの花を解剖

雨、+3.5〜6.4℃、風もそこそこあり。完沈殿す。
 4月15日に岐登牛山でエゾエンゴサクの花を解剖した。その様子をダイジェストで。

 エゾエンゴサクの花は一見して、たいへん複雑な形をしている。
 蜜を求めてやってくるマルハナバチやミツバチは、もちろん自分たちの理にかなったやり方で蜜を吸う。エゾオオマルハナバチやセイヨウオオマルハナバチは距に穴を開けてそこから吸う、アカマルハナバチやセイヨウミツバチは上側の花弁と合着した2枚の花弁の間に頭を突っ込んで吸う(いつもかどうかは判らぬ)。この違いは何から来るのだろうか、身体の大きさ? 口吻(舌?)の長さ?。後2者は当たり前のやり方、前2者には工夫がある。すこしかしこい。ほかの植物との場合は確かめていないが、どうなんだろう。
 は、ともかく、ハチたちを悩ませる(悩んでなんかいるわけがない、悩んでいるのは眺めているわたし)エゾエンゴサクの花はどんな具合になっているのだろうか、解剖してみよう。(犠牲になった花6個くらい)


 花弁は4片。外側上下で2片、内側に左右合着して2片、計4。上の花弁は後方で距になる。


 上の花弁を縦に裂き、内側の花弁の片方をはずした。
内側花弁の先端、紫色のところはドーム型になっていて、そこに柱頭と葯が収まっている。柱頭にはたくさんの花粉が付着している。解剖時のショックで葯が裂けたのか、すでに裂けていたのかは不明。
 花の付け根、距側に寄ったところに蜜腺があるようで、滲みだしている。


 子房を裂くと、丸い胚珠がでてきた。受精済み? それとも未受精?


 内側花弁を上から見る。左右に対称の2片の花弁が合着、のり付けされているのではない。
 反り返っている。中央部のふくらみはなんなんだろうか?


 ミツバチの場合をまねてみる。小枝を挿入。
 下側花弁と内側花弁との間が開いているが、ここからでは蜜腺には通じていない。


 下側に押しつけると、内側花弁が開き、葯が出てきた。花粉が剥きだし。この状態が受粉に欠かせないのかどうか。

 エゾエンゴサクは自花受粉? 自家受粉のために訪花昆虫の助けが必要? それとも他家受粉? どれも可能なのがいちばんいいんだと思うが、この解剖では、何にも判らなかった。来年はルーペを持って、計画的に。(こんなこと、知ってる人には当たり前のことだろうから、知ってる人に聞くのが早いんだけど)
posted by take_it_easy at 19:06| Comment(0) | 岐登牛山