2008年04月30日

松山林道

曇り、maxは16℃超。
 地形図によると、旭岳温泉と天人峡温泉への分岐の手前(ドライブインまんてん横)から、大岩の裏を通り、胡桃沢に抜ける道がある。きょうはこの道を歩いてみた。片道4kmくらい。その昔、天人峡温泉は松山温泉と呼ばれていたそうだが、そこに通じる道だったのだろう。新しく開削された林道にはない雰囲気がそこかしこに漂っている。


 松山林道入り口のゲート、戻ってきたら閉じられていた。道路管理の衣替えかな。


 入り口から500mほどのところにヒグマの糞、臭いがあった。このあと、リュックに鈴を付けた。


 最高地点を過ぎたあたり、急傾斜の斜面で、よくもこんなところに道を通したものだ。昔には、川沿いの絶壁(大岩)には通せなかったんだろうが。


 苔むした石組みの防護壁、


 古木にキバシリ


 終点近くに、「巨木・森の神様」。通常は、道道213号側から来る。
 このカツラ、樹齢推定900年だそうだが、何年か前にも900年と聞いたから、ことしあたり、900余年か。
 ここから引き返した。
posted by take_it_easy at 21:43| Comment(0) | 忠別川

2008年04月29日

ニホンカナヘビ、窮鼠猫を噛むか−岐登牛山

曇り、+2.1〜14.3℃、歩くと暖かくなるくらい。
 午前中は岐登牛山。エゾヤマザクラは咲き始め〜散り始め、場所に依るのか個性なのか、いろいろだ。オオバナノエンレイソウも花弁がしおれかけているもの〜まだつぼみ、カタクリは主だったところは実になりつつあるが、まだ新鮮な花も見ることが出来る。エゾエンゴサクもそう。ヒトリシズカもすでにおしべを落としたものもあるが、見頃でもある。どの種類も、いっせいに咲きそろうように見えて、ピークはあるに違いないけど、けっこうな時間差で過ごしている。
 ササの陰にいるハシブトガラの幼鳥は、親鳥と区別が付かなくなっている。
 南端展望台から見ると、水田では水が引かれ、土に滲みている。代かきが始まっているところもある。


驚いたニホンカナヘビが逃げから攻撃態勢に転じた。こちらに悪気はなくても、このニホンカナヘビにとっては脅威だ。
とぐろを巻いたような体勢を初めて見た。


オオバナノエンレイソウがたくさん咲いているところ。


ハシブトガラの大きくなった幼鳥。


南端展望台から


ひだりの水田で代かき中


 午後には、志比内橋から忠別川左岸の土手の上を歩いてダムの下まで。山はトムラウシ

posted by take_it_easy at 21:08| Comment(0) | 岐登牛山

2008年04月28日

エゾエンゴサクの花を解剖

雨、+3.5〜6.4℃、風もそこそこあり。完沈殿す。
 4月15日に岐登牛山でエゾエンゴサクの花を解剖した。その様子をダイジェストで。

 エゾエンゴサクの花は一見して、たいへん複雑な形をしている。
 蜜を求めてやってくるマルハナバチやミツバチは、もちろん自分たちの理にかなったやり方で蜜を吸う。エゾオオマルハナバチやセイヨウオオマルハナバチは距に穴を開けてそこから吸う、アカマルハナバチやセイヨウミツバチは上側の花弁と合着した2枚の花弁の間に頭を突っ込んで吸う(いつもかどうかは判らぬ)。この違いは何から来るのだろうか、身体の大きさ? 口吻(舌?)の長さ?。後2者は当たり前のやり方、前2者には工夫がある。すこしかしこい。ほかの植物との場合は確かめていないが、どうなんだろう。
 は、ともかく、ハチたちを悩ませる(悩んでなんかいるわけがない、悩んでいるのは眺めているわたし)エゾエンゴサクの花はどんな具合になっているのだろうか、解剖してみよう。(犠牲になった花6個くらい)


 花弁は4片。外側上下で2片、内側に左右合着して2片、計4。上の花弁は後方で距になる。


 上の花弁を縦に裂き、内側の花弁の片方をはずした。
内側花弁の先端、紫色のところはドーム型になっていて、そこに柱頭と葯が収まっている。柱頭にはたくさんの花粉が付着している。解剖時のショックで葯が裂けたのか、すでに裂けていたのかは不明。
 花の付け根、距側に寄ったところに蜜腺があるようで、滲みだしている。


 子房を裂くと、丸い胚珠がでてきた。受精済み? それとも未受精?


 内側花弁を上から見る。左右に対称の2片の花弁が合着、のり付けされているのではない。
 反り返っている。中央部のふくらみはなんなんだろうか?


 ミツバチの場合をまねてみる。小枝を挿入。
 下側花弁と内側花弁との間が開いているが、ここからでは蜜腺には通じていない。


 下側に押しつけると、内側花弁が開き、葯が出てきた。花粉が剥きだし。この状態が受粉に欠かせないのかどうか。

 エゾエンゴサクは自花受粉? 自家受粉のために訪花昆虫の助けが必要? それとも他家受粉? どれも可能なのがいちばんいいんだと思うが、この解剖では、何にも判らなかった。来年はルーペを持って、計画的に。(こんなこと、知ってる人には当たり前のことだろうから、知ってる人に聞くのが早いんだけど)
posted by take_it_easy at 19:06| Comment(0) | 岐登牛山

2008年04月27日

忠別川第二頭首工

曇り一時晴、のち雨、風がやや強く、肌寒かった。2.5〜12.3℃。
 忠別川第二頭首工の左岸、溶岩が露出している崖にへばりついているエゾムラサキツツジが咲いている。


右岸から川越しに。


頭首工の上流側、堤防下にエゾキケマンの大きな株が数株。


頭首工の下流側、セグロセキレイ。


上流側にある八千代橋、渡ったところには志比内発電所があるはず。


残念ながら渡れない。


八千代橋から頭首工、このあたりの川底は一枚岩のようだ。


頭首工からさらに上流に向かうと、全面砂利が轍だけ砂利になり、志比内橋まで続く。
posted by take_it_easy at 20:21| Comment(0) | 忠別川

2008年04月26日

エゾリス、ムクドリの攻撃に往生す−岐登牛山

晴れ、あさは数日ぶりに氷点下、3℃くらい、日中には15℃くらい。
 エゾリスがムクドリ♂の執拗な攻撃にあっていた。エゾリスは往生し、難を避けるだけ。(ムクドリ♂がエゾリスを執拗に攻撃し、追いかけ回していた。)
 オオカメノキは純白の装飾花を開いた。葉っぱはまだ縮みが残っている。レンプクソウも咲き始めている、王冠のところから。


エゾリスはいすの下に避難、ムクドリは身構えている。


エゾリスが動きだし、ムクドリは襲いかかる。ムクドリの目つきはワシタカのよう。


ムクドリは追いかけ、エゾリスは追いかけられる。


警戒区域から脱出できたか、ホッ。


オオカメノキ


レンプクソウ、キャンプ場では咲き、南端展望台付近では咲き始め。
posted by take_it_easy at 20:31| Comment(0) | 岐登牛山

2008年04月25日

イヌカミツレ優占す

曇り、のち快晴。6〜11℃、ちょっと肌寒い。
 東橋を渡り、東神楽の高台幹線用水路に沿い、ポン川と合流、そして東神橋、忠別川右岸を歩いた。その途中、きょうの目当ての秋まき小麦連作畑に行ってきた。
 この畑では、去年の夏には穂が稔りつつある秋まき小麦を覆い隠すように、イヌカミツレの白い花が咲き誇っていた。収穫され、ふたたび秋まき小麦が播かれた。イヌカミツレのこぼれた種子がいっせいに芽を出して、そして雪に覆われた。小麦の越冬具合い、そしてイヌカミツレはどんな様子だろうか。それは下の画像。今年もまた、大変なことになりそうだ。




オノエヤナギ(多分)


セイヨウオオマルハナバチ、オノエヤナギ(多分)の雌花穂で蜜を吸う


オノエヤナギ(多分)の雌花穂を啄むキレンジャク


梢のてっぺんにいたモズを写したつもり、このタイムラグは無視できぬ。
posted by take_it_easy at 18:25| Comment(0) | 東神楽町

2008年04月24日

木々が萌え出す、エンレイソウも咲く−岐登牛山

曇りのち雨、その間に日が射す時もあり。max18℃くらい、寒そうで寒いほどでもない。春の駆け足をとどめるほどではないようだ。
 植えられたエゾヤマザクラの樹冠はあっという間に桜色。自生のエゾヤマザクラも色づいている。南端展望台から見下ろすと、ぼんやりと花霞み。






ベニイタヤ、びっしりと地味に咲いている。


シウリザクラの芽吹き


エンレイソウ、意外と鮮やか


オクエゾサイシン、あっという間に壺の蓋を開いた。
posted by take_it_easy at 20:48| Comment(0) | TrackBack(0) | 岐登牛山